ロスマリン酸

ロスマリン酸(Rosmarinic acid)は、ポリフェノールの一種で、シソ科ハーブ類の植物のローズマリー、セージ、タイム、レモンバーム、オレガノ、シソ、スイートバジルなどに多く含まれる成分です。特にスペアミントに多く含まれていることが報告されています。(2012, Shekarchi)

サプリも販売されています。

ロスマリン酸は、シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害を経由してトリプトファンをキヌレニンに代謝するインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の発現を阻害すこと(2007, Lee)、BDNFをアップレギュレートすること(2013, Jin)で抗うつ効果を発揮することが報告されています。

その他にも、がん、糖尿病、アポトーシス、神経変性疾患、心血管疾患、炎症性疾患などへの強力な生物学的作用を示します。(2019, Nadeem)(2022, Noor)

神経保護作用からアルツハイマー病やパーキンソン病への効果が期待されています。(2019, Mahboubi)

新型コロナ後遺症の認知機能障害(ブレインフォグ)への有効性が指摘されています。(2022, Satoh)