アピゲニン

アピゲニン(Apigenin)は、フラバンの構造式を持つフラボノイドと呼ばれる植物化学物質のひとつです。

アピゲニンは、野菜 (パセリ、セロリ、タマネギ)、果物 (オレンジ)、ハーブ (カモミール、タイム、オレガノ、バジル)、および植物由来の飲料 (紅茶、ビール、ワイン)に多量のグリコシル化された形で存在します。(2017, Hostetler)

糖尿病、アルツハイマー病、うつ病、不眠症、癌などにおける効果を含む有益な効果が総括されています。(2019, Salehi)

アピゲニンを含むカモミールティーが、自閉症の子供の不眠に有効であることが報告されています。(2020, Huda)

アピゲニンはGABA系を介して脳の過剰な活動を減らすことが報告されています。(2004, Campbell)

アピゲニンは、AMPKを活性化してオートファジーを促進することが報告されています。(2016, Sung)

アビゲニンは、新型コロナウイルスのメインプロテアーゼであるSARS-CoV-2 Mpro の潜在的な阻害剤であることから、複製を阻害する可能性が指摘されています。(2020, Khaerunnisa)

フラボノイドのin vitroでの有効性について多くの肯定的な結果が報告されていますが、in vivo研究ではほとんどの化合物であまり期待できない結果が得られています。(2017, Zakaryan)

サプリでも販売されています。

アピゲニンを含む漢方薬は、生薬の荊芥を含む荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう)、蘇葉(そよう)を含む香蘇散(こうそさん)、柴朴湯(さいぼくとう)、神秘湯(しんぴとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)があります。