茨城県の大規模調査に基づく新しい健康常識
茨木県内38市町村が茨城県総合健診協会にて委託し実施した,基本健康診査受診者約9万6千人の生命予後を,平成5年度から17年間追跡を行っています。
事業報告書~17年間の追跡結果~ 平成25年版を見ると新しい健康常識が見えてきます。特にコレステロールと死亡率との関係が重要です。
→高血圧は、放置しても真面目に治療しても予後は変わらない。不真面目に治療すると最もリスクが高い。
→総コレステロールは260mg/dl以上が最も死亡リスクが低い。総コレステロール値は低いほど死亡リスクが高い。
→BMIは21から30の間であれば、死亡リスクは同等。それよりも高くても低くてもリスクが上がる。
→血糖値は、正常域(空腹時110mg/dl未満、非空腹時140mg/dl未満)および境界域(空腹時110以上126mg/dl未満、非空腹時140以上200mg/dl未満)であっても死亡リスクは変わらない。高血糖域(空腹時126mg/dl以上、非空腹時200mg/dl以上)では死亡リスクが高くなる。