発達障害と愛着障害
(障害という言葉は避けたいのですが、理解しやすくするために使わせてもらっています)
ほとんどの慢性疾患は、一次性(遺伝性)のものと二次性(後天性)のものがあります。
糖尿病、高血圧、喘息、てんかん、統合失調症などです。
発達障害と愛着障害をよく見てみると、病態が非常に似ています。
一次性(遺伝性)のものが発達障害、二次性(後天性)のものが愛着障害です。
杉山登志郎先生が、「第四の発達障害」という提唱をされています。
これは不適切な養育によって、後天的に発達障害が起こってくるということです。
逆の場合もあります。
「親が毒親でない愛着障害」というケースです。
父親が発達特性があり、母親は定型発達で、母親が十分に愛情を掛けて育てた場合でも、子供が対人関係の境界線の問題のような典型的な愛着障害の症状が出るケースがあります。
これは子供の発達特性が、愛着障害という臨床症状として出てくるということです。
発達障害の治療として、栄養療法が非常に有効です。
そのことからも愛着障害にも、栄養療法がかなり有効であるという結論になります。
愛着障害に対しても、心理療法よりも栄養療法を優先すべきです。
第一に栄養療法を実施して、それでも問題が残れば、次の治療法を検討すれば良いと思います。
治療機関と長いお友達関係にならない治療法が、栄養療法です。
その意味でも、栄養療法を最優先するべきです。