定量脳波(QEEG)で見分ける脳の過活動/低活動
まとめ:定量脳波(QEEG)で、ある程度脳の過活動/低活動を見分けることが出来ます。客観的指標のない心療内科領域で有用な検査のひとつです。

上図は、左が過活動の方の脳波で、右が低活動の方の脳波です。年齢と性別は同じです。
臨床症状としては、左は非常に元気な方で、右はうつ状態で休職中の方です。
年齢と性別をマッチさせた正常コントロール群とそれぞれを比較したものが下図です。

左の過活動では赤色(その場所の脳波の量が多い)が目立ち、上向きの黒いバー(有意に脳波量が多い)が出ています。
右の低活動では青色(その場所の脳波の量が少ない)が目立ち、下向きの黒いバー(有意に脳波量が少ない)が出ています。
過活動、低活動という言葉を使いましたが、別の言葉で表現すると以下になります。
| 過活動 | 低活動 |
| 躁状態 | うつ状態 |
| 興奮 | 抑制 |
| 子どもの持つ脳波傾向 | 大人の持つ脳波傾向 |
| 機能亢進 | 機能低下 |
ただし、脳波成分の増減が、そのまま脳機能全体の亢進や低下を意味するわけではありません。また、QEEGだけで躁状態やうつ状態を診断することもできません。
重要なのは、同じ年齢・性別であっても脳波の特徴には違いがあり、その違いを臨床症状と照らし合わせて検討できる点です。
QEEGは、問診や診察による評価を補完し、患者さんの状態を多角的に理解するための検査として活用が期待できます。
