変な給食

変な給食という本があり、シリーズ化しています。

現在の小学校の給食献立表を頂いたので、見てみましたが色々と気になるところがあります。

私の主に言いたいことは、内山先生の本などに書いてあります。

小麦に含まれるグルテン、乳製品に含まれるカゼインは遺伝子組み換えによって作られたタンパク質で、プロリンというアミノ酸を多く含んでいます。

このグルテンやカゼインは消化しにくい難消化性タンパク質です。

タンパク質は通常は消化されて小腸で吸収されますが、消化しにくいタンパク質を大量に毎日摂取していると、身体はその難消化性タンパク質を異物と見なして、免疫反応の対象となります。

これが遅延型アレルギーやIgG型食物過敏と言われる反応です。

この遅延型アレルギーは、論文レベルでは沢山報告されていますが、現在の治療ガイドラインや管理栄養学にはまだ組み込まれていません。

グルテンフリー、カゼンインフリーという食事療法は、先進国を中心に広がっている途中ですが、治療ガイドラインや管理栄養学に組み込まれていないので、給食でパンや牛乳が未だに提供されています。

身体の免疫系統が未完成の子供は、4デイズローテーションと言って、同じタンパク質は4日に1回程度の間隔で食べないと、アレルギーを起こす可能性があります。

給食で毎日パンと牛乳を食べるのは、かなりリスクのあることになります。

特に発達特性のある子供さんは、高率に胃腸障害やアトピー、喘息、花粉症などのアレルギー疾患を合併することが知られています。

この胃腸障害やアトピーなどに遅延型食物アレルギーが関与しており、除去食療法で寛解する可能性があります。