セリアック病とグルテン関連障害

2019年7月28日

セリアック病は、小麦などに含まれるグルテンによって引き起こされる自己免疫性小腸炎症疾患です。

細胞毒を持つグルテンペプチドによる障害は、グルテン関連障害と総称されています。

頻度が約1%で重症型のセリアック病から、頻度が約20%とも言われる軽症型のグルテンアレルギーまでスペクトラムになっています。

なお、発病頻度が人口の20%と言われる過敏性腸症候群の一部が、グルテン関連障害です。

病理学的には、高度の絨毛の萎縮が起きています。内視鏡による生検で診断出来ます。

あらゆる年齢層にみられます。乳幼児ではシリアル摂取時期以降発生し,下痢,吸収障害,成長障害を生じます。年長児では発育遅延等非特異的所見を示す.さらに高年齢では性的発育の遅延もみられ,成人年齢となっても肉体的発育は不良となります。成人では30~40代が多く,女性は男性の2倍の罹患率です。

症状は小腸障害の程度に応じ多彩でう。下痢や脂肪便のような明らかな吸収障害を示す症例から,易疲労感,体重減少,葉酸欠乏性貧血,鉄欠乏性貧血など非特異的症状もみられる.口内潰瘍,胃弱症を示す症例もみられる.未診断のセリアック病は軽度の栄養障害を伴い骨粗鬆症のリスクは高くなる.

疱疹状皮膚炎が見られることもあります。セリアック病の10%弱に合併します。

血液検査は鉄欠乏性あるいは悪性貧血所見を示し,脾機能低下がみられます。生化学では血清カルシウム,マグネシウム,蛋白,アルブミン,ビタミンDの低下がみらます。

治療は鉄,葉酸,Ca,ビタミンD不足を補正し,長期のグルテンフリー食事の継続です。

小麦,大麦,ライ麦,カラス麦の排除が必要ですが,6~12カ月後にはカラス麦は再摂取可能となり得ます。