中性脂肪が糖質制限の指標

2019年7月27日

TGやコレステロールなどの脂質は、食事由来の外因性のものと、体内で合成された内因性のものがあります。

外因性TG:食事の消化物の中のモノグリセリドと遊離脂肪酸が、小腸の腸細胞でTGを再合成する。また食事中や胆汁中のコレステロールが小腸で吸収される。これらの過程で、TGとコレステロールを含むカイロミクロンが作られて、末梢組織に運ばれる。このカイロミクロン、TGは血管内皮細胞のリポ蛋白リパーゼによって加水分解される。こうして、局所で利用される遊離脂肪酸が出来る。

残ったカイロミクロンは、肝臓のLDL受容体で完全に処理される。

内因性TG:主に肝臓で、グルコースからの解糖系で合成される。

内因性TGは、VLDLに含まれて末梢組織に輸送される。VLDLはカイロミクロンと同様に、組織で加水分解されて、遊離脂肪酸を渡す。その残存物はIDLとなり、肝臓のLDL受容体で吸収処理されるが、一部はコレステロールだけを残してLDLとなる。

このLDLが、肝臓から末梢組織へのコレステロールを運搬するの源である。

末梢組織にコレステロールを運搬し終わったLDLは、比重が高くなりHDLとなる。このHDLの役割は、末梢の組織にコレステロールの蓄積が起きないように管理することである。HDLは、コレステロールの蓄積した末梢組織からコレステロールを回収して、肝臓やコレステロールの必要な臓器に提供している。

血液中のコレステロール濃度の決定因子は、①食事で摂取される飽和脂肪酸と、②トランス不飽和脂肪酸である。これらは、LDL受容体活性を抑制する。食事で摂取されるコレステロールは、血中コレステロールにほとんど反映されない。

血液中のTG濃度は、炭水化物、脂肪、アルコールの過剰摂取によって上昇するがメカニズムはそれぞれ異なっており複雑である。

食事が影響する血液検査は、血糖値とTGである。血糖値は食後1時間、TGは食後4時間で最大値になる。

TGは食後10時間以上を経て測定して、150mg/dL未満が推奨される。

空腹時TGの改善は、体重減少に比例する。