過敏性腸症候群(IBS、irritable bowel syndrome)

2019年8月18日

「症状から診断する疾患」という所がミソです。

(グルテン関連疾患とSIBOは小腸生検で診断する)

「長期間に渡って続く、排便によって改善するお腹や便の不調」というイメージです。

薬物療法の有効性を示すエビデンスは限定的です。(デビッドソン内科学)

治療は食事療法になります。低FODMAP食またはSIBO食ともいいます。

つまり、食事療法をせずに薬物療法だけでは、改善しにくいと言うことです。

糖質には、問題を起こす糖質と、問題を起こさない糖質があります。

問題を起こさない糖質は、小腸内にどんどん吸収されて小腸内から消えていきます。

問題を起こす糖質は、以下の特徴を持つ短鎖炭水化物です。

①小腸で吸収されにくい、②小腸内の糖質の濃度を薄めるために、小腸壁から水分を小腸内腔に引き込んで「水浸し」になる。(→水様性下痢)③小腸内の大腸菌がこの糖質をエサとして繁殖し、発酵してガスが発生する。(→お腹がゴロゴロして張る、SIBOとなる)

さらにこの糖質は吸収されずに大腸に到達して、④大腸内で富栄養化が起こり、腸内細菌の過剰な発酵により大量のガスが発生(→下痢にも便秘にもなる)、⑤腸内細菌による短鎖脂肪酸の過剰な発生(下行結腸の麻痺を起こして便秘)となります。

具体的には、以下です。

低FODMAP食は、①グルテンフリー、②ガゼインフリー、③糖質選択です。

この図をよく見て、糖質を選択して排除する方法です。

江田先生の本が有名です。