便秘の治療は、第一に精製糖質制限

2019年12月1日

子供の便秘が多いそうですが、第一の原因は、お菓子、パン、麵などの精製糖質の食べ過ぎです。

子供の偏食の原因のひとつも精製糖質です。

本来食べるべき動物性タンパク質よりも、手近なお菓子やパンを先に食べるので、甘味に対して依存性を作ってしまって、他の食べものが食べられなくなるのではと考えています。

食べ物が偏ると、腸内フローラの多様性も少なくなり悪循環です。

食物繊維の厳密な定義は決まっていないそうですが、一般には「難消化性多糖類」のことです。

食物繊維は腸内細菌のエサになって、短鎖脂肪酸(身体に蓄積されない炭素数が6以下の短い脂肪酸)を生成します。

腸管の細胞は、ブトウ糖をエネルギーに出来ず、短鎖脂肪酸だけをエネルギーにすることが知られています。

腸管はこの短鎖脂肪酸をエネルギーとして蠕動運動を行って排便しますので、便秘には食物繊維が有効であると言われます。

一方で、精製糖質過食(お菓子やパンの食べ過ぎ)によって便秘になることが知られています。

お菓子やパンに含まれる単糖類を大量に摂取すると、小腸で吸収しきれずに大腸に到達して、腸内細菌のエサになります。

腸内細菌による単糖類の消費は、食物繊維に優先して行われるために、短鎖脂肪酸の産生が不十分になり便秘に傾きます。

つまり、便秘を防ぐには、第一に精製糖質制限で、次が食物繊維の摂取という順番です。

糖度の高い果物を取ると、食物繊維は摂れていても、糖質過食となり便秘になります。

タンパク質は通常は小腸で吸収されます。

一方で難消化性のタンパク質であるグルテンやカゼインは、消化されずに大腸に到達してしまって、有害物質(メタンガス、硫化水素など)を産生させて、おならが臭くなる原因となります。

難消化性タンパク質も、食物繊維に優先して消費されるために、大腸レベルで見れば、グルテンやカゼインは便秘の原因になります。(小腸レベルで見るとアレルギー反応を起こすので下痢になる場合もあります)

単糖類と難消化性タンパク質は、腸内細菌に悪影響を与えますので、グルテンフリー、カゼインフリー、精製糖質制限が勧められています。

栄養学は摂取するという学問ですが、摂取しないということも大切です。