炎症性腸疾患のための食事

2019年11月22日

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は食事療法が勧められています。

本や病院が推薦する食事療法をまとめてみました。

1.高エネルギー食

熱や炎症や修復のためにも高エネルギー食が推奨されている。

米、麵などの消化が良く、食事性抗原になりにくい炭水化物が推奨されている。

消化が悪いという理由で、玄米より米を勧めている。

腸管の修復のために高タンパク食が勧められる。

小腸に炎症があるクローン病では、タンパク質が食事性抗原になる可能性がある。

2.低脂肪食

脂肪は他の栄養素に比べて腸管の蠕動運動を強く刺激します。

また、脂肪の吸収のために分泌される胆汁酸は、回腸や上行結腸で再吸収出来なかった場合は、腸管に刺激を与えて、下痢や腹痛の原因になります。

脂質摂取量は、1日30〜40gまでが目安です。

タンパク質や乳製品に含まれる脂肪にも注意する。

3.食物繊維

以前は食物繊維を減らすように指導されていたが、現在は寛解期は刺激の少ない果実(りんご、バナナ、洋なし、桃)は水溶性食物繊維として推奨されています。

食物繊維は水に溶けて腸管の水分を吸収して下痢症状を緩和する水溶性食物繊維が推奨されています。

(果物、野菜、イモ類)

水に溶けず物理的刺激となる非水溶性食物繊維は、推奨されていません。

(玄米などの穀類、きのこ、海藻、豆)

4.カフェインなどの刺激物、アルコール、香辛料、食品添加物を避ける

5.プロバイオティクスを摂取する

私の考えです。

1.炎症性腸疾患の原因として、第一にトランス脂肪酸、次に過酸化脂質を考えています。

非天然のトランス脂肪酸だけでなく、バターや牛肉に含まれる天然のトランス脂肪酸も排除する。

過酸化脂質の原因となる植物油も排除する。

2.日常生活で腸を休めて修復させるために、間欠的ファスティングが出来る状態が必要です。

インスリン体質となる高炭水化物食にすると血糖値が1日に何度も乱高下するために、食事回数が頻回になって、腸の休息や修復が出来ません。

このインスリンの影響を減らすためにもケトン体質に近づける必要があります。

そうなると糖質制限は必須なので、糖質制限・高タンパク食の食事が答えになります。

高脂肪食にしなくてもケトン体質は可能です。

3.食事性抗原として最も一般的なのは、小麦製品と乳製品です。これも避けるわけですが、カゼインが含まれていないホエイプロテインは、摂取可能な場合もあります。

4.まとめとしては、炎症性腸疾患の食事だからと言って特別な食事療法がある訳ではなく、基本的な栄養療法を行えば良いということになります。

1869年にマーガリンが発明された。

1875年に潰瘍性大腸炎の最初の患者が報告された。(日本では1928年が最初の報告)

1932年にクローン病の最初の患者が報告された。

日本国内でも、急激に患者数が増えています。

マーガリンの使用用途はパンが大部分なので、小麦の使用量と相関するはずです。

海外と日本の時間差は、日本でパン食が一般化するのが戦後だったからです。

なお、炎症性腸疾患とトランス脂肪酸との関係は、証明されていません。