自閉症児への糞便移植治療〜2年後

2019年12月22日

2019年にKangらの第2報で2年後の報告が出ました。

CARSは児童において、行動の観察によって、自閉症児を鑑別評価するための尺度です。

カットオフは25点と言われています。

SRSは自閉症症状を保護者から見た評価点数ですが、2年後で若干ですがさらに改善しています。

腸内細菌叢は食事の影響が最大の要因と言われていますので、糞便移植終了後の食事内容が気になります。

18名中の12名がケトジェニックダイエット、グルテンフリー・カゼインフリー、卵除去食、サプリメントの服薬などを実施したと記載されています。しかし、これらの食事・サプリによる2年間の治療で、胃腸症状と自閉症症状はわずかにしか変化していません。症状の改善は維持された決定的要因は、糞便移植であったという結論です。

全体的に見ると、ゆるやかではあるが、軽度から中等度の改善が維持できています。

個々の症例について、2年での経過をよく見ると2-3名が完治に近い改善がありますが、反対に2-3名がノンレスポンダーとなって、ほとんど効果がないという結果です。

胃腸症状と自閉症症状の改善が相関していること、2年後でも腸内細菌叢の多様性およびビフィズス菌プレボテラの相対的な豊富さが維持継続されていました。