ヒトはおかしな肉食動物

2020年1月16日

高橋迪雄先生の著書です。一部抜粋します。

■草食動物は、消化管内細菌の発酵によって分類出来る。

1.前腸発酵(反芻胃内発酵):ウシ、ヒツジ

2.後腸発酵

 ①盲腸内発酵:ウマ、ウサギ、ネズミ

 ②結腸内発酵:ウマ、ブタ

■盲腸内発酵を行うウサギ、ネズミは、盲腸糞と言われるバクテリア蛋白を含む便を排泄して、これを食べること(糞食)によって、必須アミノ酸の不足を補っている。

■消化管内の一部が発酵タンクとなるような変形部位を持っている動物が草食動物である。

その定義に合わないので、ヒトは草食動物ではなく、肉食動物である。

■高等動物は、必須アミノ酸を自分で合成できないので、食物から必須アミノ酸を確保しないといけない。

■後腸発酵動物は、アミノ酸の必要要求量を最も下回っているアミノ酸が確保出来るまで、アミノ酸の少ない植物を過食しないといけない。

■過食した後に余剰のアミノ酸、糖質、脂質は最終的には、体内に中性脂肪として蓄積されてしまいます。

■ウマやネズミが一日中走り回っているのは、この余剰エネルギーを捨てるのが目的である。

■桶の理論から言えば、小麦ではリジンとメチオニンが不足、トウモロコシではリジンとトリプトファンが不足、コメはリジンが不足している。

■植物の中では、ジャガイモは必須アミノ酸バランスが最も良い。

■ブタとニワトリの飼育資料は穀物由来であるがリジンが不足するために添加されている。

■必須アミノ酸は、筋肉などに蓄えられているので、不足時には、そのタンパク質を分解することによって補うことが出来る。この際の代謝負担を最小限にするために、必要最小限の分解が行われている。

■植物がすべてのアミノ酸を合成できるのに対して、ヒトは9種の必須アミノ酸を合成出来ない。この必須アミノ酸は、アミノ酸をビタミン化した(食物に依存する)と言うことが出来る。

■合成代謝のステップの長いアミノ酸が必須アミノ酸となっている。

■主食が穀物である現代は、食べもののアミノ酸バランスが悪いという潜在的な大問題を抱えている。

■不足する必須アミノ酸の要求量まで穀物を過食するので、現代人は肥満の問題を抱えている。

■単一のアミノ酸を摂取した場合、すべてのアミノ酸の血中濃度は一定に保たれているので、一時的に上昇した血中濃度はすみやかに元に戻る。