ヤセ菌とデブ菌

腸内フローラにはヤセ菌とデブ菌が存在していますが、まずは腸内細菌の分類の説明からです。

腸内細菌叢にはヒトでは、約3万種類、100兆ー1000兆個の腸内細菌が存在しています。

これだけ種類が多いとヒトと同じ背骨の構造を持つもの(脊椎動物)から、持たないもの(関節動物や軟体動物)まで膨大な種類の細菌が存在しています。

このレベルの分類の方法が、「門」です。

門レベルで分類すると3万種の腸内細菌叢は、大きく4つとその他に分類することが出来ます。

まず、このレベルでのヤセ菌がバクテロイデス門で、デブ菌がファーミキューテス門です。

肥満の原因薬物として有名な抗生剤や抗精神病薬では、バクテロイデス門↓、ファーミキューテス門↑となります。

逆に肥満手術の結果として、バクテロイデス門↑、ファーミキューテス門↓となります。

次の話は、分類で言えば属レベルの話になります。

プレボテラ属の比率の高い人は、高タンパク・高繊維食(FPダイエット)の減量効果が高いことが報告されています。

アッカーマンシア属を持っている人は、痩せ型の人が多いと言われています。

クリステンセネラ属を持っている人は、痩せ型の人が多いと言われています。