プロテインを摂りたくない!<その4>

(4)頭が良すぎる人が嵌まる罠

1.頭が良すぎる人に起こってくる問題

発達特性の症状のひとつに気ぞらし(ディストラクション)と言う症状があります。

頭が回りすぎて、色々なことが気になって、返って優先順位が付けられない症状です。

悪く言えば、目移りしやすくて、肝心なことが抜けてしまいます。

サプリは飲んでいるがプロテインは摂っていない人は結構多いです。

私の知らないサプリや治療理論に固執している人も少なくありません。(それも一理はありますが)

インテリ系でADHD特性を持っている人に、この傾向があるように思います。

タンパク質が摂れていないと、糖質過食傾向になっており、ますます優先順位が付けられず、空回りしているように見えます。

このブログでも細かいサプリや治療理論に触れていますが、タンパク質が十分摂れていることが大前提です。

食物やサプリや栄養理論全体を俯瞰的に見ることが出来なくて、近視眼的に見ているようにも思えます。

折角栄養療法の入り口まで来ていても、一つ目のボタンを掛け間違って、治療がスタート出来ていません。

栄養療法の知識も実践も積み上げ方式です。基礎となる第一段階がタンパク質の確保です。

精製糖質(米、パン、麵、お菓子)が食べたい欲求が抑えられない間は、タンパク摂取量が足りません。

2.自分の身体で実験をしてみる方法もあります

結局は何を食べるかは、その人の「感覚」、「感じ」で最終的には決めることなります。

タンパク質量の基準量を毎日摂ってみると、早い人なら2週間ぐらいで変化に気が付きます。

途中で、今日はいいだろうとか手抜きをしないことです。

もうひとつの究極の方法は、タンパク質を極力減らして、3食を精製糖質の現代食をだけを摂る生活を体験してみる方法もあります。

恐らく終日ぼんやりして、頭が回らず、集中力を欠き、気分がすぐれず、便秘や下痢をして、体重が増えていく傾向になるはずです。

しかも、一度精製糖質に嵌まってしまうと抜け出すのが大変なので要注意です。

タンパク質の十分量を摂れている時期の「感じ」と、精製糖質に嵌まった時期の「感じ」を比べてみることが出来れば、自ずと結論が出ると思います。

馬を水辺に連れて行くことは出来ても、水を飲ませることは出来ません。