GAPS食事療法による摂食障害の治療

マクブライド博士の腸と心の症候群から、内容を一部抜粋します。

摂食障害を「全て心の問題」と捉えて、食べる物の質や量を考慮していないことが、再発率を高めている大きな要因です。

不足しているのは蛋白質、ビタミン、ミネラルであり、その結果、腸内細菌叢の乱れ、免疫システムの機能低下、リーキーガット、ホルモンの機能異常が起こってきます。

入院施設では炭水化物を中心とした食事を摂るので、結果として肥満を招き、治療を悪循環に陥らせます。

「とにかく何かを食べさせないといけない」という考え方が、間違っているだけでなく、患者の身体にダメージを与えています。

加工炭水化物に対する異常な衝動をコントロールする唯一の方法は、適切な食事療法を実行することです。

・第一ステージ

1.ボーンブロスに天然の塩とざく切りの野菜を加えて煮込んだものを、1時間にカップ一杯を1日中飲む。

ボーンブロスで作った野菜スープでも良い。

小さじ一杯の自家製発酵食品(乳清、ヨーグルトまたはザワークラフトの漬け汁)を混ぜても良い。

2.ホエイプロテイン15-20g/日、亜鉛45-50ミリグラム/日、アミノ酸(トリプトファン、グルタミン、アスパラギン)を各500mgを1日3回、ビタミンB、ビタミンC、カルシウウム、マグネシウム、鉄、ヨウ素。

・第二ステージ

1.第一ステージの食物やサプリに追加して、肉やレバーなどの内臓肉を食べる。

2.卵黄をボーンブロスに加える。可能なら1日6個から10個まで増やす。