自閉症の治療と予防

2020年5月6日

Healing and Preventing Autism: A Complete Guide“を読みました。内容を一部抜粋します。

著者のジェニー・マッカシーの息子は、2歳半で痙攣発作を起こし、自閉症の診断を受けました。

その後、共著者のジェリー・カーツィネル博士の元で、様々な治療を行い回復して行きました。

ジェリー・カーツィネル博士は、4人目の子供として養子のジョシュアを受け入れました。ジョシュアは、MMRワクチンを接種後、耳の感染症、湿疹、下痢、自閉症を発症しました。

最初に行う食事療法は、グルテンフリー、カゼインフリーです。

自閉症児の80%はGFCFダイエットに反応します。

グルテンやカゼインは代謝されて、アヘン様物質として脳に作用します。

アヘンの特徴は便秘、鎮痛作用、中毒性です。

自閉症児には便秘が多く、痛みに対して強く、偏食が多いことが知られています。

一度に導入できない場合は、最初にカゼインフリーからはじめて、次にグルテンフリーを行います。

乳製品が合わない自閉症児たちの50〜60%は、大豆にも耐えられません。だから豆乳や豆乳チーズも合いません。

グルテンもカゼインも色んな食材に隠れているので、ラベルを注意深くチェックする必要があります。

特定の炭水化物ダイエット(SCD)では、デンプン、穀物(小麦、米)、パスタ、豆類、パンを避け、肉、卵、野菜、ナッツ、低糖果物を食べます。

SCDは、自閉症性腸炎と言われる炎症性腸疾患を持つ自閉症児に特に有効です。

SCDでは、小麦粉も米粉も使えないので、ナッツ粉を使いますが、その結果、ナッツアレルギーになる場合もあります。

果物の合わない自閉症児にはフルーツフリーダイエットを勧めます。

低シュウ酸ダイエットは、シュウ酸を含むホウレン草、ナッツ、ごぼうなどを減らす食事です。

シュウ酸塩が増えると酸化ストレスが増し、体内の抗酸化物質であるグルタチオンが減少することが知られています。

低シュウ酸ダイエットは、ナッツをベースとするSCDと同時に行うことは難しいです。

農薬を含んでいない有機食品を摂取することが大事です。

人工着色料や人工甘味料を減らすとADD/ADHD症状が改善することが二重盲検法で明らかにされています。

果糖コーンシロップは甘みの強い加工ジュースによく使われていますが、肥満、集中力の低下、多動に繋がります。

硝酸塩と亜硝酸塩は、加工肉の発色剤や保存剤として使われていますが、脳の発達に影響を与えます。

食事制限は永遠に続けるのではなく、体調が良くなれば、時々は制限された食材を食べることが出来ます。

野菜が苦手な場合は、ジュースかスヌージーを作ります。

野菜を受け付けない場合は、サプリを勧めます。

サプリメントとしては、ビタミンB12、鉄、セレン、亜鉛、カルシウム、オメガ3です。

ビタミンB12は、胃酸と内因子の問題で吸収されにくい場合があるので、上臀部への筋肉注射で投与する場合もあります。

ビタミンB12の血中濃度を測定して、不足をある程度予想することが出来ます。

サプリは少量から1種類づつ開始して、数日様子を見て、次のサプリを追加します。

サプリによって副作用が起きる可能性があります。

ミネラルで重要なのは、まず亜鉛とセレンです。

オメガ3脂肪酸を補給するためにタラ肝油を勧めます。

タンパク質を補うために米ベースのプロテインパウダーを勧めます。

プロバイオティクスは、合わなければメーカーを変更します。

免疫系機能障害の最も一般的なマーカーは、赤ちゃんや幼い子供での頻繁な耳の感染症です。これは免疫を担当する消化管に問題があることを示しています。