コーヒーでパニック、頭痛、中毒、過眠
カフェインで不安症状を誘発します。
コーヒーの飲み過ぎでパニック発作を起こすことが知られています。
大量(400mg〜)にカフェインを摂取すると、健常者でも不安症状を起こすことが報告されています。
遺伝的に、カフェインで不安症状を起こしやすい人がいることも明らかにされてます。
作用機序は、興奮性のシナプス伝達を抑制するアデノシン受容体をブロックします。
この作用で、間接的に興奮性のグルタミン酸、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのシナプス間隙への放出を促進して、脳の神経回路を興奮させます。
カフェイン誘発性頭痛
カフェインによって頭痛や片頭痛が起こることが知られています。
カフェインの離脱症状は最終使用の12-24時間後に始まり、24-48時間後にピークを迎えます。
このカフェインの離脱症状のひとつとして頭痛が起こって来ます。
カフェインが含まれてる頭痛薬がありますが、これはカフェインの離脱による頭痛を防ぐためとも言われています。
カフェイン中毒
これまではカフェインは常用してもさして問題にならないと言われ、依存や中毒とは考えられていませんでしたが、最新の診断基準ではカフェイン中毒の病名が与えられ、問題視されるようになって来ています。
問題となる離脱症状は、頭痛以外にも、眠気、集中力の減退、疲労感、不安、抑うつ、運動遂行能力の低下、発汗、吐き気(嘔気)があります。
特に問題となるのは、カフェイン誘発性過眠症です。
一時的には効果的でも、頭痛がある人がカフェインを摂ると返って頭痛がする、眠気がある人がカフェインを摂ると返って眠くなるという悪循環に陥る場合があります。
カフェインと糖尿病
カフェインは、アデノシン受容体をブロックすることによって、筋肉へのブドウ糖の取り込みを阻害します。
このためにカフェインの摂取によって、血糖値が上がることが知られています。
糖尿病とカフェインとの関連は、治療的に働くのか、そうではないのかは議論があるところです。
カフェインからの離脱はノンカフェを使って、徐々に行う
カフェインを急に中止すると離脱症状が出ますので、ノンカフェインを使って徐々に行う必要があります。