糖尿病と癌

2020年10月7日

糖尿病と癌については、沢山の論文から関係性が指摘されています。

2008年にBaroneらは、糖尿病を患っているがん患者と、糖尿病のないがん患者では、糖尿病のあるがん患者の死亡リスクが高くなることを総論で報告しています。

2010年にDeCensiらは、インスリン低下剤であるメトホルミンが、疫学的に癌リスクの低下と関係することを報告しています。

2016年にWojciechowskaらは、糖尿病(特に2型糖尿病)と発がんの関連および、抗糖尿薬のメトホルミンの抗腫瘍作用について報告しています。

糖と癌

グルコースの代謝経路は5つしかありません。

身体に蓄える同化作用として、インスリンが関与する①グリコーゲンの合成、②中性脂肪の合成、

エネルギーを産生する嫌気性解糖での③乳酸、好気性解糖での④クエン酸、

核酸を合成するペントースリン酸経路の⑤核酸です。

糖質過剰でグルコースが過剰になると、最終的なグルコースの行き場は⑤核酸となり発がんに傾きます。(色々な方がこの指摘をされています)

特に痩せ型で糖質過食のある人は、インスリンの分泌や機能が不十分なため、グリコーゲンや中性脂肪にグルコースを代謝することが出来ないため、⑤核酸の経路にグルコースが代謝されて発がんし易くなります。

インスリンと癌

高インスリン血症が発がんおよびアポトーシスにつながる疫学的データ基礎科学的データが蓄積して来ています。

メトホルミンの抗腫瘍作用は、低インスリンのままで体内のグルコースを減らす作用によるものです。