薬剤による糖質制限

2020年10月10日

精神症状の悪い人ほど、食事療法を実践するのは無理があります。

衝動性が高いと、食欲を抑えることは難しいですし、穀物や甘い物に対する依存性を断ち切れません。

このサイクルから抜け出せません。

プロテインやボーブロスを使わないと、食欲が抑えられず糖質制限はまず失敗すると経験的に考えています。

穀物や乳製品への依存性は、並大抵ではありません。

タンパク質摂取量と糖質摂取量は、シーソーの関係になってます。

タンパク質が充足すると、糖質制限が出来るようになり、一気に糖質過剰とタンパク不足の問題が解決して、健康レベルがグッと上がります。

プロテインやボーンブロスが摂れない人も少なくありません。

タンパク質が摂れない人は栄養療法のスタートが切れていません。

どうしても糖質制限出来ない人は、どんどん体重が増えて、血液検査の結果も悪化の一途をたどります。

当院はなるべく薬を使わない方針でしたが、やむを得ず投薬治療を始めました。

薬物療法は対症療法に過ぎないので、根治的な食事療法が出来るようになれば薬は中止しますが、動脈硬化などが進行していまうと困るというのが理由です。

高中性脂肪血症

糖質過食は癌や認知症などの問題も起こしますが、最大の問題は中性脂肪が高いとsdLDLを作り動脈硬化を起こすことです。

まずは中性脂肪を下げないといけません。

動脈硬化こそが、高血圧、心血管障害、糖尿病合併症などの生活習慣病の根本原因です。

オメガ3脂肪酸は、中性脂肪を下げる作用、抗血栓作用、抗炎症作用なども持っています。

多脂魚を積極的に食べることが出来れば良いですが、それが難しい方は、サプリや医薬品を勧めています。

ただし、オメガ3の中性脂肪を下げる作用は緩やかなので、効果が不十分な場合は、フィブラート系薬剤が必要になります。

中性脂肪は糖質オフのアルコールでも上がってきますので、要注意です。

高血糖

糖毒よりもインスリン毒、高中性脂肪血症が問題ですが、高血糖があれば高インスリン、高中性脂肪血症を起こします。

どうしても糖質制限が出来ない場合は、血糖値を下げる薬剤によって糖質制限と似た状態を作り出す方法があります。

血糖値を下げる薬は低インスリンの薬と高インスリンの薬に分かれます。

インスリンの毒性を考慮すると低インスリンのビグアナイド剤とSGLT2阻害薬が一応候補になります。

糖質制限と糖尿病の治療を同時に行うと、低血糖を起こしますので注意が必要です。

これらの薬物療法では、低タンパクの問題が解決出来ずに残ってしまいます。