自閉症とマイコトキシン

2021年5月26日

まとめ:自閉症とマイコトキシン(カビ毒)との関係は結論が出ていませんが、環境因子のひとつである可能性があります。

2003年にKilburnらは、屋内でカビ、胞子、マイコトキシンの混合物にさらされた患者は、喘息、気道の炎症と出血、めまい、記憶力と集中力の低下を報告しており、これらはすべて肺と神経行動の問題の存在を示唆することを報告しました。

2009年にKilburnらは、マイコトキシンへの曝露が自閉症の子供に見られる神経生理学的異常の重症度を増加させることを報告しました。

2008年にKinneyらは、出生前の熱帯暴風雨とハリケーンへの曝露の重症度が、特に妊娠中期または後期の母親において、1980年から1995年までのルイジアナ州の暴風雨による自閉症の有病率と正の相関があったことを報告しました。Kinneyらは、湿度によるカビの問題というよりトラウマ的なストレスの影響と自閉症との関係を考察しました。

2008年にWaldmanらは、米国の西部3州の郡の降水量レベルは、それらの郡の学校のASD率と正の相関を報告しました。Waldmanらは、湿度によるマイコトキシンの影響というより、室内に閉じこもることによるテレビ視聴の影響、ビタミンDの低下、大気汚染物質の暴露と自閉症との関係を考察しました。

2016年にJuringerらは、自閉症の子供25人と健常者の子供29人の尿中のマイコトキシンを測定して、有意差がないことを報告しました。

2019年にSantisらは、自閉症の子供52人と健常者の子供58人の尿中のマイコトキシンを測定して、オクラトキシンAが有意に多いことを報告しました。

このオクラトキシンAを吸着するラクトバジルスを含むプロバイオティクスの投与を推奨しています。

日本では、梅雨時にカビが生えやすいので、この時期に症状が悪化される人は、カビ毒に影響を受けているかもしれません。