高尿酸血症にはロカボ

2021年8月31日

痛風は高尿酸血症に伴って、足の関節内に難溶解性の尿酸が結晶化して激痛で発症する疾患です。

プリン環(炭素(C)と窒素(N)からなる、六員環(六角形)と五員環(五角形)の二つの環で構成される環構造)を化学構造として持つ化学物質をプリン体と言いますが、プリン体のヒトにおける最終産物が尿酸です。

尿酸の元となるプリン体は、食物由来のものが20〜30%で、体内で作られるものが70〜80%です。

食物由来のプリン体の多い食品は以下です。

尿酸の体内での生成経路は、①核酸合成、②ATPの過剰生成の2経路です。

①核酸合成は、グルコースからペントースリン酸経路で作られますが、体内のグルコースが過剰に存在すると、この経路が促進されて、高尿酸血症が起こってきます。

痛風のある人に、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などが合併することはよく知られています。

また癌の合併率が、高尿酸血症および痛風で高いことが報告されていますが、これはグルコースの過剰摂取によって、ペントースリン酸経路が促進された結果として同時に起こって来ます。

以上から、グルコースの摂取を控える糖質制限が基本的な治療法として上げられます。

②ATPの過剰生成については、断食などでケトン体質となりミトコンドリアでのATP産生が高効率となることで、ATPが過剰に産生されて、分解されたADPからATPへの再合成が間に合わず、ADPからプリン体の過剰産生が起こります。

断食でなくても、極端な糖質制限やケトジェニックダイエットで、高尿酸血症や痛風になることはよく知られていますが、このメカニズムです。

以上から、高尿酸血症や痛風の治療の基本は、糖質制限の中でもロカボになります。