無症状患者による二次感染は、ほぼ起きない

2021年9月21日

厚生労働省の新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)に以下が明記されています。

無症状病原体保有者(症状はないが検査が陽性だった者)からも、感染する可能性があります。

引用されている台湾の文献を読み解いてみます。

2020年1月15日から3月18日までの間に台湾で確認された最初の新型コロナ100例を追跡調査して、その後の濃厚接触者2761人を調査した。22人が二次感染を起こしていた。100例中無症状感染は9名でこの9名は二次感染を起こしていない。二次感染した22人中4名は無症状感染であった。

9人の無症候性症例の91人への濃密接触の中で、二次感染は確認されなかった。

これが本文を直接和訳した内容ですが、図を見るともう少し細かい内容が見えてきます。

総合医療クリニック徳高橋徳先生に教えて頂きました

この論文の大事な点は、新型コロナウイルス感染症の発症前の無症状保有者に濃厚接種した場合に、1.4%(10/735)の確率で二次感染が起こしたことです。

中国の武漢での大規模研究も報告されています。

9,899,828を調べて、300人の無症候性の症例が特定されました。この無症候性の症例の1,174人の密接な接触の中で陽性の検査結果はありませんでした。

2020年にGaoらは、院内感染の無症候性SARS-CoV-2キャリアについて、濃厚接触者455人を調べたところ二次感染は確認出来なかったことを報告しています。

ロックダウンやワクチンの積極接種の前提になっていた、無症状保有者からの感染のリスクは極めて低い(0%〜1.4%)ことになります。