マスクの有効性?

2021年にSARS-CoV-2感染症に対して、マスクの有用性を検討した論文が出ています。

6024人の大人を半々に分けて、マスクを付けた群と付けなかった群に分けて、3ヶ月間観察して感染率を調べましたが、有意差はありませんでした。

世界保健機関(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)は、SARS-CoV-2が他人に感染するのを防ぐために、症状または既知の感染症のある人はマスクを着用することを強く推奨しています。

厚生労働省も「マスクは重要です。自分から相手への感染拡大を防ぐために、話す時はいつでもマスクを着用しましょう」と提言しています。

しかし、WHOは、マスクを着用することで健康な人をSARS-CoV-2(予防)から保護するというエビデンスが不足していることを認めており、「SARS-CoV-2感染に対して、マスク正しく使用したとしても、それだけでは不十分です」と述べています。

「マスクは、感染している人が飛沫を飛ばして感染させるのを防ぐ効果がある」、「手で口や鼻を触って、手に付いたウイルスを感染させるのを防ぐことが出来る」と言われていますが、これらはもっともらしい俗説ということになります。それらを鑑みてもマスクは無効ということです。

この論文は、マスクはSARS-CoV-2の感染予防には無効であることを示しています。

SARS-CoV-2感染リスクに対するマスク着用の影響の研究として、過去の11論文を掲載しています。

残念ながら、各々の論文はサンプルサイズが小さい、マスクの使用の有無だけの比較対象をしていない、質問紙法による調査でマスクの使用有無がきっちりと二分されてない、感染症の流行の波なのかマスクの効果なのか判然としないなどの理由で、このデンマークでの比較試験ほどの論文のクオリティがありません。