アブラナ科の野菜と乳がん

野菜と果物の摂取と発癌の関係は、弱い逆相関の関係があることが知られています。(2014年のBradburyら2001年のTerryら

アブラナ科の野菜は十字架のような花弁と、細長い角果が特徴です。野菜や香辛料として利用されるものが多いです。

ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、白菜、ルッコラ、大根、わさび、クレソンなどです。

キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーのようなアブラナ科の野菜は、乳癌リスク低下させることが報告されています。(2001年、Slatteryら

大規模なケースコントロール研究では、この仮説に取り組み、アブラナ属の野菜を1日1〜2サービング摂取する女性の方が、ほとんどまたはまったく摂取しない女性と比較して、閉経後の乳がんのリスクが40〜50%低いことが報告されています。(2001年、Terryら

アブラナ科の野菜に含まれる植物化学物質が抗がん作用を発揮するが、未解明な点も多いことが総括されています。2020年、Mandrichら

閉経後の女性の間で、アブラナ科の野菜の消費が尿中の16-α-ヒドロキシエストロンに対する2-ヒドロキシエストロンの比率を有意に増加させたことを示す実験データによって裏付けられています。(2000年、Fowkeら

アブラナ科野菜に見られるインドール-3-カルビノールは、ヒトの乳がん細胞の成長を阻止することが報告されています。エストロゲン非依存経路と依存経路の両方を介して機能する可能性が高いことを考察しています。(1998年、Coverら

アブラナ科の野菜に含まれるケンフェロールがプロゲステロン様作用を持ち(2014年、Tohら)、この作用が抗エストロゲン作用として働いて、抗がん作用を発揮している可能性があります。

アブラナ科の野菜に含まれるイソチアネートが、肺がんリスクを低下させることも報告されています。(2009年、Lumら

このイソチアネートは、前立腺がんのリスクも低下させることが報告されています。(2016年、Novioら