PMS対策の基礎

2021年11月11日

PMS(月経前緊張症)では、月経前の1~2週間にイライラ、偏頭痛、ニキビ、乳房痛、むくみ、食べ物への渇望などの様々な症状が見られます。

PMS(月経前緊張症)や更年期障害(2012年、Delanoeら2004年、Andersonら)は地域差が大きいことが報告されています。

2014年にAshrafDirekvand-Moghadamらは、PMSについて各国の発症状況を調べました。最も低い有病率はフランスで12%、最も高い有病率はイランで98%と、地域差が非常に大きいことを報告しました。大陸ごとにPMSの有病率については、アジアが最も高く、ヨーロッパが最低の有病率を示しました。世界全体で見ると、PMSの平均の有病率は47.8%でした。

PMSも更年期障害も、発症頻度の極端に高い国と極端に低い国があります。

リー博士の理論をまとめると、PMSはエストロゲン優勢およびプロゲステロン不足の病態で起こってきます。

PMSは、環境エストロゲンの暴露によるエストロゲン優勢、植物性プロゲステロンや抗エストロゲン作用を持つ野菜などの摂取不足、精製糖質や小麦製品や乳製品などによる炎症の3つの要素がからみ合って発症してきます。

国や地域によって、この3つの要素のレベルが違うために発症率の違いが起こってきます。

つまり、PMSも更年期障害も医学的な病名としては間違って認識されており、食事を含めた環境病と考えることが出来ます。

■エストロゲン過剰とプロゲステロン不足の評価

エストロゲン過剰の評価については、症状から類推するしか方法がありません。

プロゲステロンについては、唾液検査(要予約、自費検査)で調べることが可能です。

自分で調べる方法もあります。基礎体温表を付けて、高温期が11日以上あるか確認する方法です。高温期が11日以上あるならば、十分なプロゲステロンが分泌されていることになります。

■PMS(エストロゲン過剰+プロゲステロン不足+炎症)の対策

1.環境エストロゲンを出来るだけ避けること。

2.植物性プロゲステロンや抗エストロゲン作用を持つ野菜を摂取する。

3.抗酸化作用を持つ野菜、果物を摂取すること。

4.基本的な栄養療法(高タンパク食、糖質制限、高繊維食)と運動を行う。