新型コロナ後遺症、ワクチン後遺症とカルニチン

2022年3月18日

まとめ:新型コロナ後遺症もワクチン後遺症も、病態としてはME/CSFとなります。この倦怠感に対してカルニチンが有効である可能性があります。

カルニチンが新型コロナに対して有効であり(2022年、Vaziri-Haramiら)、血中のカルニチンレベルが高いと新型コロナの重症化を防ぐことが報告されています。(2021年、Kazmiら

また、カルニチンがACE2受容体に作用して新型コロナ感染を防ぐことが報告されています。(2021年、Bellamineら

■カルニチンはミトコンドリア内外の脂肪酸の輸送を担い、ATP産生のための要です。

カルニチンは脂肪酸(長鎖脂肪酸)をミトコンドリア内に輸送します。またミトコンドリア内に余った有害な脂肪酸(アシルCoA)をミトコンドリア外に輸送します。

長鎖脂肪酸からは、β酸化されて大量ATPを作ることが出来ます。

ミトコンドリア内外での脂肪酸の交通整理を行なっています。

■カルニチンは赤肉に主に含まれています。動物性タンパク質に多いリジンとメチオニンから合成されます。

カルニチンの合成のためには、補酵素・補因子としてビタミンC、ビタミンB6、ナイアシン、鉄が必要です。

■カルニチンは種々の病態の倦怠感に有効性が報告されています。

うつ病(2004年、Curucianiら)、慢性疲労症候群(1997年、Pyoprisら)、高齢者(2008年、Malaguauneraら)においける倦怠感への有効性が報告されています。

一方で、多発性硬化症(2012年、Tejaniら)、癌(2017年、Marksら)の倦怠感に対しては効果が不十分であったと報告されています。
■カルニチンの摂取には、普段から赤肉をよく食べることが大事です。

自分で合成するためには、植物性ではなく、ホエイプロテインなどの動物性タンパク質を摂ることが重要です。

サプリでL-カルニチンを摂る方法もあります。

■カルニチンは肥満への効果も期待できます。(2008年のChaら、2015年のWuら2016年のPooyandjyoら

通常は血液中の過剰な長鎖脂肪酸は、中性脂肪として蓄えられます。カルニチンが豊富にあるとミトコンドリア内に輸送されて、分解されてATPとして消費させることが出来ます。