タンパク質の摂り過ぎの問題

2022年4月16日

まとめ:一般的には低タンパク食のアジア人は、高タンパク食を目指すべきですが、タンパク質の摂り過ぎの問題もあります。糖質制限も高タンパク食も適量があります。

一般成人の推奨タンパク質摂取量は標準体重1.0〜1.5g/kg/日です。運動量、妊娠時はより必要です。

血糖値が70mg/dl以下ではグルカゴン、90mg/dl 以上ではインスリンが分泌されて血糖値が調節されています。

痩せている人は痩せホルモンのグルカゴンが優位で、太っている人は肥満ホルモンのインスリンが優位です。

BMIと死亡リスクとの関係はU字型になっており、痩せ過ぎても太り過ぎても死亡率は上がります。

死亡リスクとグルカゴンーインスリンの関係は、下図のようになっています。

メタボリック症候群に対しては糖質制限が一般的になっています。これは低インスリンダイエットですが、過度な糖質制限や断食は、グルカゴン分泌が過剰となり、死亡リスクが上がってきます。

インスリンもグルカゴンも過剰に分泌させない、低インスリン・低グルカゴンダイエットが理想的です。

グルカゴンの過剰な分泌を防ぐためには、適度な糖質制限、食物繊維を摂る、噛むこと、動物性タンパク質を摂りすぎないこと(標準体重1.0〜1.5g/kg/日)が重要です。

糖新生の原料となる糖原性アミノ酸となる動物性タンパク質の摂取はグルカゴン分泌を活性化し、血漿グルカゴンの持続的な上昇を誘発します。(2019年、Mariaら

前向き研究では、動物性タンパク質の消費が2型糖尿病(2013年のPedersonら2016年のMarikら)と心血管疾患(2009年のSinhaら2012年のPanら)の独立した危険因子であることが確認されています。

低タンパク食でも高タンパク食でも高血圧のリスクが上がることが報告されています。