逆アンガーマネジメント〜実践編
怒りが出せない方が怒りを出しやすくするための逆アンガーマネージメントの実践編です。
分かりやすく言えば、短気になる練習です。
実際にエクササイズをされる場合は、怪我やトラブルがないようにお気を付け下さい。
原始的な防衛反応の闘争逃走反応は、戦う反応と逃げる反応の両方を出せることが重要です。
怒りが出せない方の場合は、内心ではイラっとしていても、顔や行動になかなか移せずに、固まってしまって、その後落ち込んでしまったり、後悔したするパターンを繰り返すことになります。
つまり、怒りを感じてから行動に移すまでの時間を短くする練習です。
怒りをある程度は感じることが出来る方が対象で、怒りモードにしっかり入ってからエクササイズを行います。このエクササイズを行う際に、何か抵抗を感じる場合は、その抵抗を先に扱います。
怒りを全く感じることが出来ない方は、このエクササイズは合いませんので、注意して下さい。
闘争反応は、究極的に生きるか死ぬかの場面で出てくるものなので、「殺したいという怒り」が出てくることが、むしろ当然です。エクササイズでは、イメージを使って安全を担保した上で、行うことが鉄則です。
怒りは、自分の中から沸き上がってくる感情であり、ボリュームの調整をすることも可能です。
怒りの表現も、様々なレベルがあります。イメージの中でエクササイズは問題ありませんが、実生活ではその状況に適応した怒りの表現をする必要があります。
1.クッションエクササイズ
昔からあるエクササイズで、怒りを感じて、クッションを叩く、押す、壁を押すなどのエクササイズです。
怒りを感じる状況を、電車で足を踏まれたなどの低レベルから、過去のトラウマの高レベルのものまでの、どのレベルををイメージするのか検討します。
攻撃的な行動も、クッションを押す叩くから、より激しい内容にするか検討します。
クッションエクササイズを実施した後に、自分の身体の感覚をしばらく感じて見て、満足感が得られるかなどをチェックして、より満足感が得られるパターンでエクササイズを実施するようにします。
2.高い棚の上に載せた重りを取ろうとして、落ちて来た場合のエクササイズ
クッションを重りやボーリングの玉のような重い物としっかりイメージして、安全に行います。
重い物体が自分に落ちてきた場合は、死の恐怖を感じて、物体を手で押す(闘争反応)、足で地面を蹴って逃げる(逃走反応)闘争逃走反応が同時に起こるのが健全なシステムです。
怒りを出すのを苦手な方は、トラウマを感知してから、闘争反応を出すセンサーがオフになっています。このセンサーをオンにして、咄嗟に闘争反応と逃走反応を同時に出す練習です。この反応での苦手な闘争反応(怒り)の練習になります。
3.攻撃的な書き込みエクササイズ。
怒ることが苦手な方は、はっきりとした物言いが出来ないことがあります。
商品レビューやSNSの書き込みで、はっきりと自分の意見を主張する練習をします。
投稿規約を遵守した上で、書き込みを行ってください。
4.押し売りエクササイズ
イメージで、過去に押し売りや、強引な勧誘に出合った状況を思い出して行います。
最終的にきっちり断る練習です。