デジタル眼精疲労
デジタル眼精疲労(degital eye strain)とは、スマホやパソコンなどのデジタルデバイスの使用に関連し、眼の環境に対するさまざまなストレスに起因する視覚障害や眼の不快感を特徴とする状態で、新たな公衆衛生的な問題です。
日常的にデジタルデバイスを使う人の50%〜80%が眼精疲労を起こすことが報告されています。(2018年のShepparedら、2016年のRosenfieldら)
新型コロナウイルスの流行に伴って、デジタルデバイスの使用頻度が増すことによって、デジタル眼精疲労が増えていることが懸念されています。(2021年、Ganneら)
管理戦略としては、ドライアイを予防する目薬の使用、ブルーライトフィルターなどの使用、コンタクトレンズの見直し、乱視や老眼の矯正、運動などが指摘されています。(2019年のColes-Brennanら 、2018年のShepparedら、2021年のZhengら)
ドライアイに関連するビタミン不足としては、粘膜に関係するビタミンA(2009年、Kimら)、太陽光の不足によるビタミンD(2016年、Baeら)が指摘されています。
白内障は眼精疲労の原因と成り得ますが、白内障は酸化ストレスと関連しており、ビタミンC、ビタミンEの有効性が指摘されています。
眼精疲労に対してアントシアニン、アスタキサンチン、ルテインの有効性が報告されています。(2021年、Kizawaら)