グドゥチ
グドゥチ(Tinospora cordifolia, 別名giloy、イボツヅラフジ)は、アーユルヴェーダで万能薬的な作用を持つ抗炎症ハーブです。(2012, Saha)(2019, Shama)
アルカロイド、ジテルペノイドラクトン、グリコシド、ステロイド、セスキテルペノイド、フェノール類、脂肪族化合物、多糖類など、無数の生物学的に活性な化合物が、植物体のさまざまな部分から分離されています。200を超える化学物質が同定されています。(2022, Yates)
Tinospora cordifoliaは、抗真菌活性、抗酸化活性、抗菌活性、抗菌活性、脂質低下効果、抗がん作用、抗 HIV作用、抗骨粗鬆症効果、抗毒性効果、抗補体活性、免疫調節活性などがあり、創傷、肝障害、全身感染症、パーキンソン病への有効性が指摘されています。(2019, Shama)
Tinospora cordifoliaは、交感神経系の過度の活性化を抑制し、アダプトゲン(トラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然のハーブ)としても有効です。(1999, Rege)(2015, Salve)
Tinospora cordifoliaは、AMPKを活性化して抗糖尿病効果を発揮することが報告されています。(2023, Mishra)
発熱、黄疸、慢性下痢、癌、赤痢、骨折、疼痛、喘息、皮膚病、毒虫、ヘビ咬傷、眼疾患の治療に古くから使用されている伝統的なアーユルヴェーダ医学において重要な役割を果たしています。(2012, Saha)
特に注目されている作用としては免疫調整作用があり、HIV患者に対する有効性(2008, Kalikar)、子供のリンパ球を増やす免疫刺激作用(2015, Sharma)が報告されていますが、明確な結論は出ていません。
Tinospora cordifolia に含まれる植物化学物質であるサポナリンは、新型コロナウイルスの主要プロテアーゼに対する阻害剤として、ドッキング分析の結果、レムデシビルとファビピラビルよりも優れた結合親和性を示しました。(2021, Mulpuru)
Tinospora cordifolia に含まれる植物化学物質であるチノコルジシドが、新型コロナウイルスのACE2受容体への結合を阻害することが報告されています。(2021, Balkrishna)
Tinospora cordifoliaは、基礎実験にてアルツハイマー病への有効性が研究されています。(2020, Onojya)
サプリとして販売もされています。