運動と老化

まとめ:適度な運動は、認知機能の維持および老化に対して有効です。

運動がアルツハイマー病に対して予防的効果があることが総括されています。(2017, Cass)(2010, Radak)

身体活動レベルの低下は、アルツハイマー病に関連する危険因子です。運動は、アミロイドβの代謝回転、炎症、ニューロトロフィンの合成と放出、および脳血流を調節することによって予防効果を発揮することが報告されています。(2020, De la Rosa)

運動トレーニングの介入前後にインスリンの鼻腔内投与と組み合わせた機能的MRIを用いて脳のインスリン感受性を評価した結果、運動が脳のインスリン抵抗性を改善することが報告されています。(2022, Kullmann)

運動は認知機能の改善に有効ではあるが、多ければ多いほど良いわけではなく、心血管リスクを考慮する必要があることが指摘されています。(2006, Eggemont)

運動は、老化による血管の機能低下、脳萎縮などに作用して、認知機能を改善することが報告されています。(2015, Barnes)

アルツハイマー病の予防として、30分から1時間程度の歩行、自転車漕ぎ、ダンスなどの運動の有効性が総括されています。(2014, Farina)