新型コロナワクチンによるIgG4関連疾患
まとめ:変異の激しいRNAウイルスである新型コロナウイルスに対して、周回遅れのワクチン接種を繰り返すことで抗原原罪と免疫寛容が起こり、免疫反応をブロックするIgG4抗体が増えます。この結果、ワクチン接種を繰り返すほど新型コロナ感染を起こしやすくなります。さらに、特異的に増えたIgG4抗体によって、自己免疫疾患のIgG4関連疾患を発症することが報告されています。
抗原原罪(original antigen sin、免疫の刷り込み)とは、最初に感染したウイルス抗原に対して免疫が獲得された後に変異ウイルスに感染した場合、新たに持ち込まれた変異抗原に対しては抗体産生が抑制される現象です。別の言い方をすれば、抗原原罪とは、ある人の免疫系が、最初に曝露したウイルス株に再び遭遇したときに強く反応する一方で、別の近縁な株への反応は弱くなる現象のことです。(旧株のワクチンを打つと逆効果になります)(最新の2価ワクチンは負け戦)(新型コロナはワクチン接種を繰り返すほど罹かりやすくなります)
免疫寛容とは、同じ抗原に何度も暴露されることによって、免疫系が攻撃の対象と見なさなくなる現象です。新型コロナワクチン接種を繰り返すほど、免疫反応をブロックするIgG4抗体が特異的に増えて新型コロナ感染を起こしやすくなります。これはIgG4による免疫系クラススイッチ現象とも呼ばれています。(2022, Irrgang)(ワクチンを打った人だけコロナに罹る理由)
IgG4関連疾患はかつてはシェーグレン症候群の亜型と言われていましたが、日本より発信された新しい疾患概念として注目されています。血中IgG4高値に加え、リンパ球とIgG4陽性形質細胞の著しい 浸潤 と著明な 線維化 により、同時性あるいは異時性に全身諸臓器に腫大や結節・肥厚性病変などを認める原因不明の疾患です。罹患臓器としては膵臓、涙腺・唾液腺、胆管、腎臓、肺、後腹膜、動脈、中枢神経系、甲状腺、肝臓、消化管、前立腺、リンパ節、皮膚、乳腺など多臓器にわたり、病変は複数臓器に及ぶことが多いですが、単一臓器病変の場合もあります。
障害される臓器によって症状は異なりますが、頻度の多いものとしては、閉塞性黄疸、上腹部不快感、食欲不振、涙腺・唾液腺腫脹、眼・口腔乾燥、水腎症、喘息様症状などがあります。医学的には、ステロイド治療が第一選択となります。
新型コロナワクチンを3回接種することによって、免疫系のクラススイッチ現象が起こってスパイクタンパク質特異的IgG4が特異的に増産されます。(2022, Irrgang) ミツバチに何度も刺されると、毒性がなくなる現象と同じです。
この現象によって、新型コロナワクチンの頻回接種によって、自己免疫疾患のIgG4関連疾患を発症することが懸念されています。(2023, Pillai)
日本ですでに、血液検査では高免疫グロブリン (Ig)G4 血症を認めた「新型コロナワクチン接種後に発症したIgG4関連疾患の1例」が報告されています。(青地、2022)(2023, Aochi)
もともとIgG4関連腎疾患と診断されていた66歳の男性が、新型コロナワクチン2回接種後2週間で、再発した症例が報告されています。(2021, Masset)
新型コロナワクチン接種2ヶ月後に急性肝損傷およびIgG4関連自己免疫性膵炎を発症した症例が報告されています。(2022, Patel)
IgG4関連疾患は、様々な種類の癌リスクと関係していることが指摘されています。(2012, Yamamoto)