骨粗鬆症の検査
まとめ:骨粗鬆症の検査は、これまでは骨密度だけが重視されていました。現在は、骨の強さは「骨密度+骨質」とされています。骨質を改善するためには、高タンパク食などの食事(世界の骨粗鬆症の有病率と肉の消費量)やビタミンDなど(骨粗鬆症の栄養療法)が重要です。
股関節骨折に関しては、その効果はある程度一貫しており、骨密度の増加の程度はリスクの減少とほぼ一致しています。脊椎骨折の場合、骨密度と骨折リスクの関係はそれほど一貫していません。(2000, Faulkner)
骨折のある人の63%は高い骨密度を持つことが報告されており、骨密度の測定よりも、骨粗鬆症のリスク因子を検討することがより重要です。(1992, Sheldeon)
骨粗鬆症のリスク:老眼、薬物(ステロイド、PPIなど)、25歳時より低身長、25歳時より低体重、運動不足、遺伝、甲状腺機能障害、頻脈、カフェイン、骨密度の低下
骨代謝マーカーは、骨密度とは独立して、骨質を評価できます。(2016, Shetty)
代表的な骨代謝マーカー
骨形成マーカー: Osteocalcin (OC)、骨型アルカリフォスファターゼ (BAP)、I型プロコラーゲン-N-プロペプチド (P1NP)など。
骨吸収マーカー:ピリジノリン (PYD) 、デオキシピリジノリン (DPD) 、I型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTX)、酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ-5b (TRACP-5b)など。
骨マトリックス関連マーカー: 低カルボキシル化オステオカルシン (ucOC)、ホモシステイン (HCY) など