豚バラを食べると咳が出る理由〜動物脂肪中の植物油比率の増加
最近は、市販の豚肉に含まれる不飽和脂肪酸(いわゆる植物油)の比率が増えてきています。

| データ出典・部位 | 飽和脂肪酸(SFA) | 不飽和脂肪酸(MUFA + PUFA) |
|---|---|---|
| 現代:可食部(ロース 脂身つき)(食品成分データベース) | 9.90 g/100 g(脂肪酸総量 22.41 g 中=約 44.2 %) 食品成分データベース | 一価不飽和 9.73 g + 多価不飽和 2.78 g = 12.51 g(総量比 ≒ 55.8 %) 食品成分データベース |
| 古い例:背皮下外層脂肪(三重県報告 “豚体各部位…”) | SFA(C14:0 + C16:0 + C17:0 + C18:0 + …) 合算値:約 40.7 %(該当表中主要飽和脂肪酸合計比率) 三重県公式サイト+1 | MUFA + PUFA 合算値:約 44.6 + 14.5 = 59.1 %(MUFA 主成分+PUFA 合計) 三重県公式サイト+1 |
飼育資料として本来は牛は完全草食、豚と鶏は草食を主とした雑食ですが、これが安価なトウモロコシ・大豆になり、肉の脂肪酸プロファイルに直結します。
顕著に増えている一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は、植物油の主成分であり、これが喘息、アトピー、アレルギーの根本原因のひとつです。(アレルギー体質の原因は、まずは植物油)
■油に関しては、魚が最も優秀です。牛<鶏<豚の順番でマシですが、畜産系の脂身は避けたほうが無難です。
| 食品 | 飽和脂肪酸(SFA) | 一価不飽和脂肪酸(MUFA, 主にオレイン酸) | 多価不飽和脂肪酸(PUFA, n-6+n-3) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 🐄 牛肉(和牛・国産) | 約 40% | 約 50% | 約 5–10% | オレイン酸が多く、融点が低くて口溶け良い。飼料により変動。 |
| 🐖 豚肉(一般市販) | 約 35–40% | 約 45–50% | 約 10–15% | 飼料油脂の影響大。リノール酸がやや増加傾向。 |
| 🐔 鶏肉(ブロイラー) | 約 30–35% | 約 45% | 約 20–25% | 多価不飽和脂肪酸が多く、酸化しやすい。飼料油で変化。 |
| 🐟 魚(サバ・イワシなど青魚) | 約 25–30% | 約 25–30% | 約 40–50% | DHA・EPAなどn-3系が豊富。抗炎症・血流改善効果。 |
■食用油の脂肪酸比率はバターが最も優秀です。
| 脂肪・油 | SFA(飽和脂肪酸) | MUFA(一価不飽和脂肪酸) | PUFA(多価不飽和脂肪酸) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 🧈 バター | 65–70% | 25–30% | 2–5% | 短鎖脂肪酸多め(C4:0〜C10:0)、固体で風味強い |
| 🐖 豚脂(ラード) | 35–40% | 45–50% | 10–15% | MUFA(オレイン酸)豊富、肉質に近い脂肪酸比率 |
| 🐄 牛脂(牛背脂) | 40–45% | 50% | 5–10% | オレイン酸多め、融点低めで口溶け良い |
| 🐔 鶏脂(鶏皮脂) | 30–35% | 45% | 20–25% | PUFAが比較的多く、酸化しやすい |

