線維筋痛症に糖質制限
まとめ:線維筋痛症に対する糖質制限、ケトジェニックダイエットの有効例があります。コメント欄千人以上の成功体験が記載されています。
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線維筋痛症(FM)患者33名のヘモグロビンA1c(HbA1c)値を、2つの対照群の糖化HbA1c値の平均と比較した。さらに、IRの確立された指標(定量的インスリン感受性チェック指数(QUICKI)およびインスリン抵抗性(IR)の恒常性モデル評価(HOMA-IR))を、これらの計算に必要な分析物が入手可能な患者サブグループで計算した。IRとFMの間には、年齢、性別、民族性に関係なく関連性が認められました。(2023, Pappolla)
FM患者では様々なメカニズムでIRが高いことが報告されているため、本レビューでは、最新のエビデンスを用いてIRとFMの関連性を検討しました。この関連性の根底にある可能性のあるメカニズムの一つとして、IR状態で観察されるミトコンドリア機能不全と酸化ストレス、そしてそれがFMにおいて果たす役割が挙げられます。2021年以降に発表された5つの研究では、FM患者は健常者と比較してIR指数が高いことが示されており、線維筋痛症影響質問票改訂版(FIQR)スコアに基づくと、FMの重症度が高いほどHOMA-IRレベルも高くなることが報告されています。(2025, Samavarchitehrani)

伝統的に線維筋痛症に対して勧められている食事法は、病名として「低血糖」、「炭水化物不耐症」と呼ばれますが、現代風に言えば糖質制限で、もっと正確に言えば低インスリンダイエットです。インスリンを分泌させる精製糖質を避けて、複合炭水化物も出来るだけ避ける食事法です。(WHAT YOUR DOCTOR MAY NOT TELL YOU ABOUT (TM): FIBROMYALGIA、線維筋痛症治療センター)
当院では、一般的にはロカボ(1食20〜40g、1日の糖質合計量が70gから130g)を勧めていますが、線維筋痛症の方は、ケトジェニックダイエットを検討されても良いと考えています。


