クルクミン
ターメリックは生姜科の植物の根茎で、その和名がウコン(欝金)で、これに含まれる成分がクルクミン(curcumin)です。
このカレーなどの香辛料の成分であるクルクミンは植物化学物質で、抗酸化作用や抗炎症作用から、癌(2019, Giordano)、心血管系疾患(2009, Srivastava)への有効性が総括されています。
新型コロナウイルスに対してクルクミンは、細胞へのウイルスの侵入の阻害、ウイルスとウイルスプロテアーゼのカプセル化の阻害、複製阻害、さまざまな細胞シグナル伝達経路の調節などの複数のメカニズムで保護的に作用します。(2020, Zahedipour)
クルクミンは、ARS-CoV-2プロテアーゼ、スパイク糖タンパク質-RBD、PD-ACE2などの標的受容体と結合します。これらの結果を既知のリガンドまたは薬物と比較すると、クルクミンは新型コロナに対する抗ウイルス効果を発揮すると考えられています。(2020, Utomo)
クルクミンの抗ウイルス効果は、水疱性口内炎ウイルス、パラインフルエンザウイルス 3 型、水疱性口内炎ウイルス、フロックハウスウイルス、単純ヘルペスウイルス、呼吸器合胞体ウイルスなどの多数のウイルスに対して観察されました。(2014, Zorofchian Moghadamtousi)
クルクミンはAMPKを活性化して、オートファジーを促進させることにより、心血管保護、抗肥満効果を発揮します。(2013, Yang)(2013, Bradford)
クルクミンは、サプリとして販売されている他に、漢方薬の中黄膏(ちゅうおうこう、病院での処方不可)に含まれています。