体内石灰化の原因
動脈硬化の石灰化や腱などの石灰化はリン酸カルシウムの蓄積によって起こってきます。
石灰化のメカニズムは複雑ですが、高リン血症およびカルシウムの摂取量と相関することが明らかになっています。
また、高マグネシウム血症およびマグネシウム摂取量が動脈石灰化を抑制することが指摘されています。
つまり食事の面から石灰化を防ぐには、マグネシウムを積極的に摂取して、カルシウムとリンを摂りすぎないことが必要です。
近年、日本でのCa/Mg摂取比率が高くなっています。
さらに、虚血性心疾患死と食事性Ca/Mg比の理想値は低いほど、虚血性心疾患が減ることが指摘されています。
食事性Ca/Mg摂取比率を高くしている食品は、ずばり乳製品です。
また、リンを大量に摂取してしまう食品も乳製品です。
(注意:牛乳は100g当たり、豆乳は200g当たりのリン含有量で比較しています)
その結果として、以下の図のような乳製品と虚血性心疾患との関連性、言い換えると血管の石灰化との関連性が起こって来ます。
ほとんど成分が脂質であるバターは問題ありませんが、バター以外の乳製品の摂取は体内石灰化の問題があります。
もうひとつの石灰化の原因として糖質過食による酸化ストレスがあります。