ケトーシスの鑑別

2019年3月31日

糖質制限を突き詰めると、ケトン食療法に近づいて行きます。

この過程で、脂肪が分解されてケトン体が生成されて痩せていきます。

このケトン体というものが、糖尿病性ケトアシドーシスでも問題になってきます。

ケトン体はこの兆候で危険であると、色んな本に書かれています。

そもそも、痩せる=脂肪の分解=ケトン体産生という図式になるので、体重減少するダイエットを試みれば、必ずケトン体は発生してきます。

このケトン体が、実は、癌や老化をはじめあらゆる慢性疾患に有効性があることが、最近明らかにされています。

一方で、糖尿病性ケトアシドーシスも確かに、生命を脅かすぐらい危険な病態です。

鑑別(見分け方)は、上図になります。ポイントは、

①原因となった食事や行動(自分で気づくことができる)

糖尿病性ケトアシドーシスでは、インスリンの突然の中止または糖質の過剰摂取。

ケトン食療法では、真逆で糖質オフ+プチ断食。

②血糖値(検査で、見分けることが可能)

糖尿病性ケトアシドーシスでは、非常に高値。(300mg/dL以上)

ケトン食療法では、これも真逆で、正常かやや低下。

③糖尿病性ケトアシドーシスは、急性の症状。

ケトン食療法は、慢性の症状。

ケトン体の発生に対するスピードと量の問題です。

ゆっくり少量であればpHの平衡を保てますが、急激に大量であれば、平衡を保てないので酸性になります。

④糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリンを出す能力がない状態。

ケトン食療法では、インスリンは出せるけど温存している状態。

この4点以外は、確かに紛らわしいです。

病歴と血液検査から、見分けることが可能です。