カーボアップ(”carb-up”、ケトン食療法の応用編)

2019年4月7日

(この記事でのカーボアップは、古典的なグリコーゲンローディングとは違います)

この本が世界で最も売れているケトン食療法の本です。

アマゾンのレビューが3000を越えています。

レビューの中身を見ると、複雑すぎる、わかりにくなどとも評価されています。

わかりにくくしている理由が、このカーボアップです。

これは、ケトン食療法の応用編のような感じです。

ケトン食療法を開始すると、同時に糖質制限を強めに実施して、なおかつプチ断食も入れていくわけです。これでケトジェニックに入れますが、問題も色々と起こってきます。

①ケトジェニック(身体がケトン体利用)とグルコジェニック(身体がブドウ糖利用)を行ったり来たりする状態です。血液のpHの急激な変化に伴って、ミネラルのアンバランスが起きます。

②運動する人や、体脂肪の少ない人は、激しい糖質制限では、タンパク質からの糖新生が盛んに行われて、筋肉の分解が起こります。折角鍛えた筋肉が衰えます。

③スーパー糖質制限の人が、たまに糖質を摂ると、いわゆる「糖質酔い」という現象が起きて、体調を崩すことがあります。

これらの問題を解決するひとつの方法が、カーボアップです。

実施法は、原則は下記になりますが、個人個人によってやり方や摂取栄養素バランスの違いが出てきます。

①第一期(最短で2週間でケトジェニックに入れます。長い人は6週間程度かかる場合もあります)

糖質制限(1日20g以下)+プチ断食+MCTオイルやココナッツオイルなど

②第二期(ケトジェニックで安定した後に、糖質制限を少し緩める。この時にケトン体測定などで、グルコジェニックに戻っていないことを確認出来た方がより良いです)

糖質制限(1日60gまで)(+プチ断食)+MCTオイルやココナッツオイルなど

途中で糖質摂取量を上げるのでカーボアップと言います。

運動される人や体脂肪の少ない人は、ある程度の糖質は摂らないと、タンパク質の分解が強くなり、筋肉が落ちてしまいます。ここでは、第二期は60gまでと書きましたが、個人差があります。

人によっては、20g以下にしないといけない人もいるでしょうし、逆に100g以上に糖質を摂らないといけない人もいると思います。

第二期では、プチ断食を中止して、その代わりに3食で糖質を少し摂るやり方もあります。

この糖質制限を緩める方法は、かなり厳密に糖質摂取量を見極めないと、折角獲得したケトジェニックを失ってしまいますので、注意してください。

一般的には、カーボアップの前に、2週間から6週間の糖質断食期が必要です。