セカンドミール効果の誤解(肥満の解消)

2型糖尿病の人を対象としてます。食事内容はどれも同じです。

701±8 kcal; 20% fat, 54% carbo- hydrates, 26% protein, 7% fiber

食事を抜くと、次の食事の時の血糖値の乱高下が激しくなって、膵臓への負担が大きくなり、糖尿病のリスクを上げるので

→「3食きっちり食べるのが糖尿病の治療のルール」と言う結論です。

http://care.diabetesjournals.org/content/38/10/1820.full-text.pdf

有名な論文であちこちで引用されてますが、私の考えは違います。

2型糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の根本原因は、肥満です。

肥満の解消=根治です。

血糖値の乱高下が原因で、血糖値の乱高下が無くなれば、2型糖尿病が治るわけではありません。

痩せるためのポイントは、”グルカゴンの分泌条件を整える”ことです。

一番上の図は、6つある図の左上のAです。

インスリンの前駆体(プロインスリン)が膵臓β細胞でつくられ、分泌直前に酵素によって分解されてインスリンとCペプチドそれぞれ1分子ずつ生成されます。そこでCペプチドを測定すれば、内因性インスリンのみを推定することができます。

C-peptideはインスリンの産生を反映してます。

FFAは遊離脂肪酸ですが、これは体内の脂肪(中性脂肪)が分解して、出てきます。

FFAが増える=脂肪が分解=肥満の解消=生活習慣病の根治です。

明らかに朝食抜きの方が、FFAが高い=脂肪が分解されて痩せています。

横軸の時間単位が違いますが、同じことが起こっているはずです。

血糖値が少し下がり→グルカゴンが分泌されて→脂肪が分解されて→遊離脂肪酸(FFA)が増えてきて→それからケトン体が作られて→ケトン体をエネルギーとするケトジェニックに変化します。

血糖値スパイクが本当の問題ではないです。→根本原因は肥満です。

血糖値スパイクの治療に目を奪われず、肥満の解消という根治を目指すべきです。

(もう一段階上の話をすれば、糖質を取るという前提が間違ってます。)

(糖質を摂らなければ、血糖値スパイクも起きないし、インスリンも分泌されず、グルカゴンが分泌されて痩せてきます。最終的な結論は、ゆるい糖質制限ではなくて、スーパー糖質制限になります。)

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