大気汚染と発達の問題
自閉症は、先天的な遺伝要因が50%、後天的な環境要因が50%と言われています。
後天的な環境要因として汚染物質、特に大気汚染の問題が海外では多く報告されています。
エピジェネティクスとは、後天的なメチル化などの遺伝子発現を解明する学問のことです。
つまり大気汚染などによる有害物質の蓄積が、後天的な遺伝子発現に影響を与えて、自閉症などが発病するという説です。
この30年ぐらいで急増しているアトピーなどのアレルギー疾患、30代や40代での癌も有害物質が関係しているのではと疑っています。
四大工業訴訟のような高濃度の大気汚染はなくても、潜在的な大気汚染は続いているのではないでしょうか?
有害物質の体外への排泄には数十年かかると言われていますから、微量の有害物質の蓄積があるのではないかと考えています。
論文が沢山出ていますが、以下がレビューです。
当院では、院内で組織内の有害金属の検査、外注で尿中の汚染物質(11種)や毒性化合物(165種)の検査を行っております。
有害物質の汚染がある場合は、解毒物質であるグルタチオンが枯渇する、ミトコンドリアの機能の低下があることがほとんどです。
これらは、尿中の有機酸検査(外注)で調べることが出来ます。
尿中でグルタチオンとミトコンドリアマーカーを調べて、問題があれば、有害物質の検査という流れが一般的です。
具体的な対策としては、グルタチオンを枯渇させないためにメチレーション回路をしっかり回す、高ホモシステイン血症を改善させる、排便週間を改善させることが基本となります。