人の健康は腸内細菌で決まる

光岡知足先生の「人の健康は腸内細菌で決まる」から一部を抜粋します。

■発酵と腐敗はよく似ているが、どちらも微生物が関与して、糖が分解するのが発酵で、タンパク質が分解するのが腐敗である。腐敗では、アンモニア、アミン、インドール、スカトールなどの腐敗物質の生成に繋がり身体に害を及ぼす。

■年齢別に見た腸内フローラの変化

■菌数が多い=優勢菌はヒトと共生関係にあり、菌数が少ない=日和見菌は有害性や病原性の元になることが多いので、優勢菌を保つことが健康長寿の秘訣。

■メチニコフのヨーグルト不老長寿説は、腸内での腸内での定着が確認出来ないために一旦廃れる。

■死菌でも生菌でも長寿や抗癌に対して同様に有効であることを証明し、ヨーグルトブームの火付け役となる。

■ドイツ留学中に、「無脂肪のヨーグルトを毎日500cc摂取すると、便通が良くなり、便の色がきれいで臭わなくなった」。

■乳酸菌生産物質などの生理活性を持つ物質としてバイオジェニックスの概念を提唱。

■「生き方の結果が現れるのが便」。便の状態は精神症状を反映する。「自分らしい生き方が出来ているか」、「良い方向で人生が営めているか」を意味する。

■排便量は、日本人の平均は125〜180g(バナナ1〜2本弱)であるが、食物繊維を増やして、200~300g(バナナ2〜3本)を目指すべき。

パプアニューギニアのイモ類を主食とする高地民族は、1日1キロの排便がある。

■便の色は黄色(pH5)が理想で、茶色から黒っぽくなる程良くない(アルカリ性に傾く)。

■「人はそれぞれ容姿も性格も能力も、生まれた環境も時代も違う。しかし、それは生まれながらに与えられたものであり、それぞれの運命を素直に受け入れて生きていくしかない。不平等や不公平を感じることがあってもそれに耐え、自分の個性を伸ばし、他人の個性も尊重する。そうやって将来の夢に向かって真っすぐに生きていくことこそ人生である……」