人工甘味料
人工甘味料は甘みは持つものの、身体に吸収されにくいために、砂糖などと違って血糖値の上昇が起こらないので、糖尿病などへの治療選択枝のひとつとして期待されていました。
糖質制限で有名なエリスリトールは、甘味度はショ糖100に対して80と低いですが、血糖は上昇させず、身体への影響は少ないと考えられています。(90%が小腸で吸収されて尿へそのまま排泄されて、10%は腸内細菌叢のエサとなります)
商品として有名なのは、ラカントSですが、同様のエリスリトール商品も沢山あります。
一方で、甘味度が非常に高い人工甘味料も存在します。
近年、甘味度が高い人工甘味料が糖尿病のリスクを上昇させるという報告が相次いでいます。
甘みを感じると、身体は「血糖値が上昇する」を予測して、味覚、消化管、腸内細菌叢を介して、インスリンを過剰分泌するために、糖尿病や肥満へと繋がって行きます。
このメカニズムから考えると、ラカントSも血糖は上げませんが、インスリンを多少は分泌させるので、問題がないとは言えませんね。
原始生活を送っている人にお菓子を与えると、「こんなマズイもの食べられない」と言って最初は吐き出すそうです。しかし、何度も食べていると慣れてきて、もっともっとと甘い物を欲しがるようになるそうです。
ほとんどの現代人は味覚がおかしくなっているのだろうと考えてます。
強い甘味は、ドーパミン系の報酬系に作用することによって、慢性疼痛などに繋がって行く可能性があります。
医薬品でOD錠と言う飲みやすくした剤型の薬があります。
先発薬の特許を延命する目的で販売されるのがほとんどだと考えていますが、ほとんどのOD錠に人工甘味料が含まれています。