糖質制限 vs 糖質選択

糖質制限や糖質選択と言う言葉がありますが、これは糖質制限が炭水化物の量を、糖質選択が炭水化物の質に注意して食事をするべきという理論です。

私の考えとしては、どちらも、ある意味正しく、ある意味間違っています。

現代人は糖質を1日に300g以上は食べていると言われていますが、これは食べ過ぎですから、半分以下には減らして、血糖値の乱高下に伴うホルモンの分泌を抑えないといけません。

一方で過度な糖質制限をするとグルカゴンの過剰分泌が起こり、ヤセ、吐き気、倦怠感、脂肪肝、過覚醒、不眠などの問題が起こってきます。

一部の人はスーパー糖質制限が可能なようですが、一般の人にはお勧めできません。

人類史を見ても、果実食+昆虫食から狩猟により肉食が追加されたという流れです。

炭水化物を拒絶するのは無理があります。

生体内の代謝は、ブドウ糖を大元にして代謝が行われています。

いくら糖質制限しても、タンパク質や脂質から、赤血球と肝臓に滋養するためにブドウ糖がわざわざ作られますので、効率を考えると無駄なコストを払っていることになります。

糖質制限はほどほどに、1日糖質量を100g程度が、一般的な推奨ラインと考えています。

糖質選択とは、GI値やGL値を見てどの炭水化物を食べるのかを選択するという方法ですが、GI値やGL値の低い炭水化物も大量に食べれば血糖値は上がってきますので、注意が必要です。

また、GI値やGL値の高い米などの食材でも、少量であったり、食べ方に注意すれば血糖値はそれほど影響はありません。

食べてはいけない炭水化物はないと言うことです。

糖質制限=量もある程度は大事だし、糖質選択=質もある程度は大事です。

量も質もほどほどにが結論です。