癌になったら何をすべきか?

I Have Cancer: What Should I Do?: Your Orthomolecular Guide for Cancer Managementを読みました。
内容を一部抜粋します。
水道水には微生物を殺菌するために塩素が含まれています。この塩素は、水中の有機化合物と結合すると発がん性のあるトリハロメタンになります。
このトリハロメタンは経皮吸収もされますので、お風呂やシャワーにも浄水器が必要かもしれません。
簡単に調べる方法としては、水の臭いと味をチェックします。
カラフルな色の野菜や果物には抗癌作用を持つファイトケミカルが含まれています。
がんのリスクを減らすための最も重要な食事上の注意は、果物と野菜を十分に摂取することです。
全粒穀物は、心臓病、脳卒中、糖尿病、肥満、癌などの慢性疾患のリスクを軽減します。
精製された炭水化物からのグルコースブーストを制御するには、より多くのインスリンが必要です。慢性的なインスリン過剰分泌はインスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病の素因となります。
赤身肉と加工肉には、Nニトロソ化合物、複素環式アミン、多環式芳香族炭化水素など発がんリスクがある物質が含まれていることが知られています。
動物性タンパク質の摂取には制限が必要です。
乳製品に含まれる成長因子とホルモンが、乳がんや前立腺癌のようなホルモン依存性の癌では特に注意が必要です。
オメガ3脂肪酸は癌を抑制し、オメガ6脂肪酸は癌を促進させます。
日本人が長寿なのは魚を常食していることが原因のひとつです。
砂糖の過剰摂取は、血糖値の乱高下を起こして、ホルモンを消費させ、活性酸素を余分に生成させます。
正常細胞はケトン体とブドウ糖を両方利用することが出来ますが、がん細胞はブドウ糖しか利用できません。
砂糖の制限は、癌対策の基本ですが、ほとんど周知されていません。
グリセミックインデックス(GI)は、特定の食品が血糖値を上昇させる速度を評価するための目安です。上昇が速いほど、血糖値は高くなります。血糖値の増加が遅いほど、血糖値は低くなります。一般に、血流への糖吸収が遅いほど、組織による利用率が高くなります。
このGIを見て食材を選択することを推奨します。
癌細胞は大量のグルコースを消費して嫌気性代謝を行い、大量の乳酸が廃棄物として生じさせます。これにより、癌組織には酸性のpHが生じ、身体的疲労が大きくなります。この乳酸はグルコースに再変換できますが、消費される代謝エネルギーは膨大です。これが、癌が「消耗性」の疾患である理由です。癌を患う人は、継続的に疲労と栄養不足に陥り、悪液質を引き起こします。
血糖値を制御して、がん細胞のお気に入りの燃料を枯渇させ、がんと闘う免疫システムの能力を向上させることが大事です。
ゲルソン療法では、塩分摂取を制限して、カリウムの摂取を増やすことが基本です。
最適な食事のカリウム対ナトリウム比は5:1である必要があります。これは平均的な摂取量の約10倍のカリウムです。
バナナとオレンジなどの果物、野菜、植物性食品(実際、ほとんどの未加工のホールフード)は、非常に優れたカリウム源です。
豊富な食物繊維の摂取が、結腸の解毒システムの役に立ちます。
コエンザイムQ10 は、血流、心臓、ミトコンドリアの機能を高めて解毒を助けます。
オリーブリーフエキストラは、がんに対する免疫機能を高めます。
トリメチルグリシンはメチレーション回路を促進させて解毒機能を高めます。
ホエイプロテインは身体に必要なアミノ酸の98%を供給し、免疫機能や解毒機能を高めます。
シリマリンは肝機能を改善させて、解毒を助けます。
十分に水分を摂取することも大事です。
毎日複数回数の排便をすることも大事です。
ビタミンC、ビタミンB5(パントテン酸)、マグネシウムは排便を促します。
ビタミンB群も解毒を助けます。
カロテノイドファミリーのメンバーであるリコピンは、癌と心臓病の両方からの保護を提供することがわかっています。
ビタミンCとE、グルタチオン、α-リポ酸、セレン、ピクノジェノールなどの抗酸化物質の摂取も有用です。