糖尿病の栄養療法

2020年7月10日

現在の糖尿病の治療は、糖質を摂って血糖値をわざわざ上げて、インスリンや薬で血糖値を下げるという奇妙なガイドラインになってます。

「糖質を摂るから糖尿病」になるので、糖質制限が治療の大原則です。

糖質制限によって1型ではインスリン、2型では経口血糖降下剤を出来るだけ減らすことが出来ます。

インスリンを絞り出すような薬の治療は、酸化ストレスの原因となり、AGEsを増やすことになり、本末転倒です。

要するに治療の大原則は食事療法で、薬は最終手段です。

高血糖は直接的な合併症の原因ではなく、遠因のひとつです。

AGEsが合併症の直接的な原因ですから、AGEs対策が糖尿病の治療です。

AGEs対策

1.高血糖→糖質制限

2.酸化ストレス→禁煙、抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、ファイトケミカルなど)の摂取、ホモシステイン対策など

3.外因性AGEsの制限(生もの<煮物<焼き物<揚げ物)

1型糖尿病では、自己抗体が陽性になることが多く、自己免疫疾患であると言われています。

1型糖尿病で陽性になる自己抗体の中で抗GAD抗体が有名です。

GAD(グルタミン酸デカルボキシラーゼ)は、アミノ酸のグルタミン酸をGABAに代謝する酵素で、補酵素はビタミンB6です。

このGABAがインスリンの分泌促進に関与すると言われています。

GABAを生成するためには、ビタミンB6が十分量存在すること、原料となるアミノ酸が十分に存在することが必要です。

体内でのGABAの生成は、腸内細菌が多くを担っていますので、腸内細菌の活性化のために水溶性食物繊維の摂取も大事です。

グルカゴンの暴走の対策としても、水溶性食物繊維の摂取がポイントになります。

また、糖質制限を行うとケトン体が生成されて、血液が若干酸性に傾きます。

このアシドーシス対策として、アルカリミネラルの中で最も安全に摂取出来るマグネシウムを日頃から十分量摂っておくことも大事です。

亜鉛は膵β細胞において、インスリンの結晶構造形成に必要であり、膵β細胞は生体内でもっとも高い亜鉛含有量を示しています。下図の中心の紫色の丸が亜鉛です。

また糖尿病患者や糖尿病モデルマウスでは膵臓での亜鉛の減少が認められ(血清亜鉛の低下は軽微)、亜鉛サプリの投与によって2型糖尿病が改善されることも報告されています。

その他、膵β細胞は活発に ATP 合成を行っており、フリーラジカルが蓄積しやすく、酸化ストレスに曝されやすい細胞であるため、亜鉛が酸化ストレスの除去に関与しているという報告も多数存在します。

亜鉛は細胞にとって有害なフリーラジカルの除去を行っている SOD(Superoxide dismutase)との関係も深いです。たとえばほぼすべての真核生物の細胞質に存在する CuZnSOD は構造中心に亜鉛と銅分子を持っています。亜鉛はフリーラジカルの除去を介して、膵β細胞を保護しているとも考えられています。

その他にも糖尿病と関係が示唆される必須ミネラルは、クロム、マンガン、セレンです。

必須ミネラルの不足が糖尿病に関係することから、背景に有害ミネラルの蓄積を疑います。

糖尿病の栄養療法のまとめ

1.糖質制限、高タンパク食

2.ビタミンB

3.ビタミンC、ビタミンE、ファイトケミカル

4.水溶性食物繊維

5.マグネシウム、亜鉛、クロム、マンガン、セレン

6.有害ミネラルのデトックス

7.自己免疫疾患の対策として自然療法