セロトニン系とキヌレニン系

2020年9月25日

2010年頃を境に製薬会社の従来からの抗うつ剤の開発は中止されて、「うつ病と炎症」の関係からの研究開発に切り替わっています。

科学的にはうつと疲労は同じ病態になり、最終的にはセロトニン系の疲弊が起こります。

ほとんどの現代人は、①タンパク質摂取量が少ない、②腸内環境が乱れており神経伝達物質を十分に作れない、③炎症やストレスによってキヌレニン系が賦活されているために、セロトニン系が十分に動いていません。

経口摂取したタンパク質のわずか1%がセロトニン系、99%はキヌレニン系に代謝されます。

腸内細菌が身体全体の90%以上の神経伝達物質を作っています。

炎症やストレスによってトリプトファンをキヌレイン系に代謝する酵素であるIDOがアップレギュレートされて、セロトニン系は25-50%抑制されます。

セロトニン系が十分に働いていないので、うつや疲労や不眠に悩まされます。

SSRIなどの抗うつ剤は、シナプス間隙でのセロトニン量を増やす治療です。

食事が改善出来ない、腸内環境も改善出来ない、炎症やストレスが減らせない場合にセロトニン系を賦活する姑息的手段です。

プロテインや食事などでタンパク質の摂取量を増やすと、材料が増えてセロトニン系が賦活されます。

キヌレニン系の最終産物がナイアシンアミドなので、ナイアシンやナイアシンアミドの摂取によって、賦活されたキヌレニン系にネガティブフィードバックが掛かって抑制されて、結果としてセロトニン系を促進することが出来ます。

ナイアシンやナイアシンアミドを飲んで、不眠やうつが改善する人は、炎症やストレスの問題がある可能性があります。

キヌレニン系を促進させる原因となる炎症やストレスを改善することで、セロトニン系が本来の活性を取り戻すことが出来るようになります。

炎症とは肥満、SIBO、腸カンジダ症などのことで、ストレスとは交感神経系が優位になる現代人の生活のことです。

腸内環境の乱れを改善することで、腸内細菌がトリプトファンなどを潤沢に作ることが出来るようになり、セロトニン系が本来の活性を取り戻すことが出来るようになります。