難治性のめまいに効く薬はない

めまい治療の基本が薬物療法であるにもかかわらず、約40年間にわたり新しいめまい治療薬が発売されていません。

一方で、近年は薬物治療以外の治療法の代表である良性発作性頭位めまい症に対するエプレ法などの頭位治療が普及してきています。

また、ほとんどのめまいを予防する標準治療として、生活指導、食事指導などが重視されています。

メニエール病、耳鼻科領域の炎症、パニック発作に伴うめまいなどは薬物療法がある程度は有効ですが、難治性のめまいに効く薬はないのではないでしょうか。

難治性のめまいで当院に受診される方がいらっしゃいます。

耳鼻科などでの薬物治療で全く改善の見られない方です。

このような方の食事内容を聞いてみると、現代食に偏った偏食の方がほとんどです。

朝はパンだけ、昼はラーメン、夜は冷凍食品、間食にお菓子とジュースといった内容です。

血液検査のデータで見ると、低タンパク血症、潜在性鉄欠乏性貧血、中性脂肪過多、低カリウム、高ナトリウム、亜鉛欠乏などが見られます。

しかもかなりの重度の人が多いですが、薬物療法を希望される方がほとんどです。

治療者も一般の方も、病気になったら薬で治すという固定概念を持っておられるからです。

病気になったら食事を見直す方が先です。

私はよく「変なこと言いますけど、普段はどんな食事をされてますか?」とか、

「変なことを言いますけど、下痢とか便秘とかされていません?」と尋ねます。

ほぼ予想通りの答えが返って来ますが、それでも食事内容を変えることは難しい人が多いです。