高血圧のためのDASH食

2020年10月15日

DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension)とは、高血圧を予防し治療するためにアメリカで考案された食事法です。日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインにも掲載されています。

生活習慣病の代表である高血圧にフォーカスした現代食に対抗するための食事療法です。

DASH食は塩分を排泄する食事法+ロカボです。

1.減塩。(Naを摂取しない、体内のNaが増えると浸透圧の上昇を防ぐために循環血液量が増えて拡張期血圧が上がります)

2.ナトリウムを排泄するためのミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム)を摂取する。

3.糖質制限。(ロカボを推奨しています)

大櫛陽一先生の、高血圧を下げる・新食事法を読みました。

1998年に最初に考案されたDASH食は、低脂質、高炭水化物でしたが、治療効果が不十分であったために2010年に新DASH食が提案されました。

高血圧や肥満の原因は炭水化物であると結論されて、新DASH食では、高脂質、低炭水化物に変更されました。

米国科学アカデミーは、安静時に脳と赤血球で1日に130gの糖質が消費されると計算しました。

さらに、1日の平均運動消費より1日に60gの糖質が筋肉で使われるので、合計で1日に130g+60g=190gの糖質量が適量であると算出しました。

(ケトン体を使える人は、糖質の適性量はこの190gより少なくなると考えます)

DASH食の中身は、「野菜、大豆製品、海藻をたっぷり」がキーワードです。

細部を除けばDASH食はこれまで紹介してきた食事療法と一部はよく似ています。

DASH食はカリウム摂取量が多くなるので、腎機能に問題がある場合は注意が必要です。

DASH食では食物繊維の摂取を勧めています。食物繊維を摂取すると血圧が正常化するという疫学的研究が沢山ありますが、メカニズムとしては食物繊維を含む食品はカリウムを多く含むことが理由と考えられています。